🎼春のうららの隅田川〜🎶
…つい口ずさむ
滝廉太郎の「花」…

八起の店先に飾ってある
先日いただいた桜の花が満開だ

まさに春のうららの昼時間
「八起のお弁当」の出来上がりを待つお客様と、
しばしの会話

「そういえば昔、〝さくら塩ご飯〟を食べた事あるよ」
桜の花を愛でながら、ふと思い出した私。
お客様「〝さくら塩ご飯〟？何それ❗️」
と話は盛り上がり
とうとう
「八起の季節限定
〝さくら塩ご飯〟
新メニュー誕生」⁉️
にまで
話は進展してしまった。

〝さくら塩ご飯〟のお話…

我々2人は
結婚して4、5年は
〝岩魚〟〝ヤマメ〟の渓流釣りで長野県に通った。
主人の子供の頃の遊びは
川で魚を釣る事だったらしい。
そのうちに3人の子供も一緒に里山の自然の中で楽しんだ。

そんなある日、
峠の道沿いに咲く淡いピンクの花を見つけた。
自生の〝山桜〟だ。
〝山桜〟は花と葉っぱが同時に開くので直ぐ分かる。

「確か山桜は食べられるんだ」
ふと思い出し、早速その場で
常備食の白ご飯スプーン一杯と、塩と、
散り落ちた花びらと、葉っぱをほんの少し頂き
グチュグチュっと混ぜて食べた。

🎶口いっぱいの桜の香り♪🌸
「桜と塩とご飯だけで、こんなに美味しくなるんだ‼️」
その時、
桜の葉で包んだ、和菓子の
〝桜餅〟を思い出した。

あれから子供達もそれぞれ結婚して長男夫婦が今、八起の跡取りとして修行中だ。

今日、急に和菓子の〝桜餅〟が食べたくなった。
それも本物の桜の葉っぱをつかった桜餅を…
我が商店街の老舗の和菓子屋さんで昔ながらの〝桜餅を〟買って来た。
桜の葉の香り
淡いピンクの餅菓子
ほど良い甘さと塩味
渋いお茶で
久しぶりにゆったりとした
デザートタイム

ネットで調べたら、
江戸時代、隅田川の桜は
山桜だったんだって。
その山桜の葉が当時、
桜餅に使われていたそうな…

やっぱり…
〝さくら塩ご飯〟🌸
季節限定…
やろうかな…

いつか……

後書き

八起のおばちゃん
「うん！うん！
この葉っぱの塩味❣️」
八起のおじちゃん
「甘いだけじゃないんだよな」

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